2024年4月の振り返り
Table of Contents
はじめに
2024年4月が終わったので近況を書こうと思う。
社内新卒向けの2つのオンボーディング講師を担当させていただいた
Goの研修とAuth Platformの研修を担当させていただいた。当日の様子は後ほど何らかの形で公開されると思う。大変ではあったが、知識が整理できたり気づきがあったりと得られるものがあったので、貴重な機会をいただけて良かったなと思う。
フィードバックをみると概ね好印象だったようだったので安心した。
中高時代の友人とご飯へ行った
社会人になって早一年、関わる人が閉鎖的になってきたので、5~6年前に懇意にしていた友人とふと話したくなった。その流れで中高の友人にDMを飛ばすbotになった。これがきっかけで、とある友人から、ご飯へ行った当日に「マルチかと思った」と言われたのには苦笑したが。
それはさておき、久々に会ってみると、同じくエンジニアをしている者、塾の室長をしている者、司法修習生をしている者、建築士や施工管理をしている者、某学術ジャーナルの中の人など十人十色だった。久しく話していなかったので何か変わっているのかなと内心ソワソワしていたが、実際話してみると中身は全く変わっていないように思えた。
終始、脳死で会話をして、たまに我にかえったような会話をして、懐かしい会話をして、気づいたら数時間経っていた。楽しい時間だったな。
自信が消えかかっている時の処方箋
最近、僕自身をストレッチゾーンに置き過ぎている上に僕が凡人ベースの努力型ということもあり、キャパを超えた負荷をかけた結果、自信が薄れつつある。安息地だったはずのXでは、強くて優秀な人々が成果を出している姿を見せつけられており、自信の喪失に拍車をかけている。
こう感じているのは、色々やってはいるものの、1つの強みを失いつつある状態だからだと思う。アイデンティティというやつだろう。学生時代はGoに関してある程度の詳しさを持っていたので、それを強みとすることができた。しかし、社会人になった今、それは別に強みと呼べるほどの代物ではない。
したがって、対処法としては、強みというか「自分といえばコレ」というような領域を作ることだと思っている。が、いかんせん1日で集中できる時間が限られているので、これが出来ていない。
なので、現状では自分を誤魔化すというか、自分が出来ていないことよりも自分が出来ていることに目を向けるために、数日前から3行日記を書くようにしている。こういう小手先の方法しか取れないのは自分の能力不足によるものなのだろうけど、ないものを嘆いたり他人と比較したりしても仕方ないし、自分のペースで、自分のできることを粛々とこなしていこうと思う。
書評
あとは特に書くことがないので、いくつか書評を書く。背景は次の通り。
だれもわかってくれない 傷つかないための心理学
昨年の誕生日によしみさんからいただいた本。この本は、なぜ人は他人から正当に評価されなかったり誤解されたりするのか、という疑問に対して、「誤解されるのは当然である」という主張のもと、根拠として社会心理学の研究結果をエビデンスとして読みやすく解説している本だ。
相手に対する見方が歪む理由として、一般に「バイアス」と呼ばれるものを、本書では「メガネ」という言葉で表現している。これらの「メガネ」は人それぞれ性格や育てられ方に応じて様々な種類があり、それが一層、他者を正しく認識することが難しい、というのが本書の主題だと感じた。
更に興味深かったのが、一方で、私たちは相手に自分を正しく認識してもらうための努力を十分にしていないという筆者の主張だ。その根拠として、家族や友人でさえ、相手を正しく理解できていないという研究結果を提示しており、思い当たる節があったので思わず唸ってしまった。
この主張のもと、人間関係を改善する道は、この厳しい現実を受け入れることに始まるのだろう。
われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略
昨年の誕生日にのみぞうさんからいただいた本。この本は、タイトルの通り、進化心理学ベースで
- 人はなぜ嘘をつくようになったのか
- 人はなぜ自信過剰になる(なれる)のか
- 人はなぜお人好しを演じるのか
といったトピックについて論じている。
感想は以前Xで投稿したが、アプローチの根底にあるのが進化心理学で、全ての理由づけに進化、というか種族を絶やさないようにするという目的をおいており、読み物として面白いなと思った。主張として紹介されているのは、真新しいものではなかったように思う。
読了
— task4233 (@task4233) April 10, 2024
結論は他の本で言われてるようなことと同じだと思うのだけど、アプローチの根底にあるものが違くて読み物として面白かった pic.twitter.com/tiWA5EwzHe
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問
物事を1つ上の視点から考えるメタ思考を鍛えるための方法について、いくつかの具体的な問題に沿って紹介している本。要旨は、具体と抽象の行き来を繰り返すことが大事という話。
個人的に面白いなと思ったエピソードは、「昔ながらの喫茶店の真の競合は?」という質問に関するエピソード。浅い思考だとスターバックスやマクドナルドといった同業者を思い浮かべるだろうが、上の視点から考えると新たな競合が見えてくる、という話が面白かった。
これを読んだきっかけは、EM.FMで「課題をいかに解決するかではなく、課題をいかに設定するかが大事」という話を聞いて、「確かに」と思ったため。