秘密を打ち明けた後の不安との付き合い方

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はじめに

打ち明けたくない秘密は誰にでもあると思う。かくいう私も秘密にしていることがある訳だが、そんな秘密を先ほど友人に打ち明ける機会があった。その後、不安に近いモヤっとした気持ちが芽生えたので、その気持ちを言葉にしようと思う。

結論を先に言っておくと、その気持ちは考え方によっては軽減できるし、その不安を利用して成長することもできるというのが、秘密を打ち明けた後の不安との付き合い方なのだろうなと思う。

秘密を打ち明けることにはリスクがある

秘密を打ち明けた後に不安になる人も少なくないと思う。理由は多岐に渡ると思うが、秘密を打ち明けたことによって新たなリスクが生じるからだろうと思う。

まず思い浮かぶのが、信用して打ち明けたはずの相手が他の人に話してしまい、気づいたら秘密が秘密でなくなってしまうケース。秘密を打ち明けた相手との過去の会話で、相手がポロッと失言したことがある場合、この疑いを持っても不思議ではないだろう。他には、相手に話した秘密を逆手に取られ脅迫されるようなケース。これもあまり考えたくはないが、相手がマキャベリストである場合はあり得ると思う。

このように、考え出したらキリがない。考えれば考えるほど沼に引きずり込まれていく。そこで対処法を考えたい。基本的に他人の行動は操れないので、自分ができる範囲に絞ってみる。

秘密を打ち明けた後に不安になった時の対策

対策として思いついたのは3つ。漏れた秘密のリスクを再見積もりすること漏れた秘密の価値を失わせること、そして漏れた秘密の情報を更新することだ。それぞれ述べる。

1つ目が意味するのは、秘密が漏れることによるリスクを再見積もりすることだ。例えば、あなたが「夜はお手洗いに1人で行けない」というような秘密を抱えていたとする。この秘密が他人に漏れることで「この人は頼りない人」というレッテルを貼られることを恐れて、高いリスクを見積もっていたとしよう。だが、この秘密が他人に漏れることは本当に高いリスクを孕んでいるだろうか?答えは否だろう。そもそも大半の人は他人に関心がないことが多い。その証拠に、Twitterでもフォロワーのうち「いいね」を押す人は10分の1にも満たないはずだ。また、あなたは相手の振る舞いでレッテルを貼ることがあるだろうか?人によると思うが、答えは否だろう。したがって、最初の高いリスク格付けを再見積もりすることで、不安は少し抑えられると思う。

2つ目が意味するのは、秘密をパブリックな事象にすることだ。秘密は非公開だからこそリスクが生じるので、誰か1人に漏れてしまった段階でパブリックな情報にしてしまえば良いという逆転の発想だ。これは粗治療ではあるものの、秘密を公開することで自らの殻を破ることもできるだろう。この例で有名なのが住所を特定された某配信者だと思う。彼はバレてしまったことをネタに消化して有象無象の中から一躍有名になったと思う(彼が有名になりたかったかはさておき)。つまり、物事は捉え方で如何様にもなるということだ。このようにして、逆境をチャンスに転換してみるのも良いかもしれない。

3つ目が意味するのは、秘密の情報を更新することだ。例えば「直近の模試で0点を取ってしまった」という秘密があるとする。この事実は変えられないが上書きすることは出来るだろう。仮に上書きできれば、その秘密が漏れても「今は違う」と主張することができる。この手法は情報を更新できるものに限られるため使い勝手は良くないが、自らを変える機会になるので、良いと思った。

おわりに

秘密は誰にでも打ち明けるべきではないと思う。逆に言えば、打ち明けられるほど信頼できる友人を作れたら良いなと思う。

そもそも普段はこんなこと考えないので、色々とタスクが多くてこうなってしまったんだろうなと思う。とはいえ、こういうことを言葉にしたことで気持ちが落ち着いた気がするし、よかったのかなと思う。

Posted on Jan 15, 2023